
立秋とは名のみで、相変わらず暑さが厳しい8月中頃、こったいさんとの雅なひとときをお過ごしいただきました。元高砂太夫の櫛田さんは皆様からの質問に笑顔で答え、時に笑いも起こる楽しいお話会となりました。また、イベント第2部では菊川太夫さん、櫛田さんの舞をご堪能、雅な女性らしい色気、しぐさに皆様うっとりのご様子でした。普段なかなか味わえない花街の世界を満喫する、特別な一日をお楽しみいただけました。
第一部として花街の事、太夫さんの身支度や楽屋風景、「太夫道中」や「かしの式」等を映像を通してお楽しみいただきました。七代目髪結師として活躍されていた櫛田さんのお母様の髪結の仕事風景も特別公開。島原の髪結師は仕事風景を他の方へお見せする事をお断りしていた為、大変貴重な映像をご覧頂ける機会となりました。
「太夫さんはいくつほどのお稽古をされているのですか?」等といったお客様からの多くの質問に、笑顔で答える櫛田さん。昔と今のお歯黒の違いや、禿ちゃんにしっかり仕事をしてもらうために楽屋で学校の宿題を見てあげていたこと等、ざっくばらんにお話し頂きました。笑いが起こることも多々あり和やかな時間となりました。
一保堂さんの水出し煎茶と局屋立春さんの涼しげなお菓子「水ぼたん」で一服頂いた後は、菊川太夫さんによる「黒髪」の舞、櫛田さんによる「水差し」の舞をご堪能頂きました。せつない旋律で奏でられる音色と、扇子や袱紗を優雅に扱いながらの舞はハッとするほど色っぽく、普段味わえない雅な空気に包まれたひとときでした。
「こったい」さんというのは京都島原の太夫さんのことです。島原で生まれ育った希少な太夫さんである元高砂太夫の櫛田一栄さん。実家が髪結屋で、客として来る太夫、芸妓、その髪を結う母を見て育ち、20代で太夫さんとなりました。太夫さん関係の話なら、なんでも聞いて!とおっしゃる程、花街島原に精通していらっしゃいます。楽屋話など、なかなか覗くことの出来ない世界について、写真を鑑賞しながらのお話会。その後、太夫さんの優雅な舞を鑑賞頂きます。格式高く、しかし気さくで親しみやすい「こったいさん」との楽しいひとときをお楽しみください。
今でいう、文化的サロンであった京都島原。そこで、大名・公家・豪商達の遊びのお相手を務めるのが「太夫」さんです。どんなお客様ともお話が出来る知識・品格・遊芸ごとや高い教養を持つ人にしかなることが許されません。「太夫」とは十万石の大名にも匹敵する高い格式を意味する言葉でもあり、親しみをこめて、周りの人々は太夫さんを「こったいさん」と呼びます。今回、最も格式があった花街島原で生まれ育った希少な太夫さんである高砂太夫の櫛田一栄さんに、島原のこと、太夫さんのこと、また一人の女性としても色々お話いただきます。
実家が代々島原の髪結屋の櫛田さん。小さい頃、髪を結う母のそばで、綺麗なこったいさん達の姿に憧れていたそうです。みんなに可愛がられて、禿さん(こったいさんのお手伝いをするお付きの子)になり、こったいさんになられました。
格式高い太夫さんに相応しい、総檜造りの能舞台でお話いただきます。質問タイムも設けます。太夫さんについて興味あることや、女性として櫛田さんに聞いてみたい事をぜひお尋ね下さい。
島原は京の文化の中心でした。初釜・お花見・お月見・餅つき・揚屋(あげや)さんでのお食事会など、雅な席に太夫さんの品位ある芸で花を添えます。おもてなしのプロとしての話や、太夫さんの裏話など他ではなかなか聞けない事もお話いただきます。
櫛田さんのお話の後は、お茶とお菓子で一休み。その後、櫛田さんがご指導されていらっしゃる菊川太夫さんによる雅な舞をお楽しみいただきます。